開発途上国における大規模血清疫学調査の国際共同研究-小児及び母親におけるB型肝炎ウイルス感染状況の把握-のご支援について

 このたび、WHO(WPRO)、カンボジア保健省、カンボジア健康科学大学、広島大学肝炎肝癌対策プロジェクト研究センターとの協力による国際共同研究を行うことになりました。

 WHO(世界保健機構)は、Viral hepatitis(ウイルス性肝炎)のelimination(排除)を2030年までに目指すことを目標として掲げ、2016年5月の本会議において採択しました。C型肝炎ウイルスに対する効果的な治療の開発と普及が後押しとなり、さらに世界中で肝炎・肝がん対策が進められることが期待されます。

 肝炎肝がん対策を実施するには、まず感染している人の割合を知ること、治療対象である感染している人を拾い上げることが重要です。しかし、発展途上国においては、標準的な方法により疫学調査を行うことが、なかなか難しい状況にあります。そこで、今回カンボジア全土における小児および母親を対象とした血清疫学調査、特にHBV感染に焦点を当てた調査を行う運びとなりました。この調査研究は、研究上重要であるだけでなく日本の国際貢献のひとつになると考えます。 本趣意をご高覧いただき、調査研究助成にご賛同いただきますようお願い申し上げます。

 お問い合わせは事務局または下記までお願い申し上げます。

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